清掃ロボットレンタルの基礎知識

清掃ロボットは、床面の掃き掃除・拭き掃除を自律的に行うロボットです。AIと各種センサーにより、最初に空間をマッピングし、その後は設定したスケジュールで自動的に清掃を実施します。人手のかかる日常清掃を自動化することで、清掃スタッフをより付加価値の高い業務(トイレ清掃・高所清掃・特殊汚れの除去など)に集中させることができます。

国内市場で最も普及しているAI清掃ロボットは、SoftBank Robotics取り扱いのWhiz iPhantasの2機種です。これらを中心に、費用・効果・ROIを徹底解説します。

Whiz i(ウィズ アイ)の料金と特徴

Whiz iはBrain Corp(米国)製のAI清掃ロボットで、SoftBank Roboticsが日本国内で展開しています。オフィス・商業施設・空港・工場など幅広い施設での導入実績を持ち、日本国内でも1,000台以上が稼働中です。

Whiz iの主要スペック

項目スペック
清掃幅約69cm(バキューム・パッド)
清掃速度最大1.0m/s(約3,600m²/h)
バッテリー稼働時間約3時間(連続)
タンク容量ダスト:6L、水:なし(乾式)
センサー前方カメラ + LiDAR + 超音波
対応床材フローリング・タイル・硬質カーペット
清掃種別バキューム(乾式清掃)
重量約79kg(機器本体)

Whiz iの強み:累積2億㎡以上のデータで学習したAIが清掃ルートを最適化します。1,000台以上の稼働データを活用した「コネクテッドサービス」により、清掃履歴・稼働状況をダッシュボードでリアルタイム確認できます。

Whiz iのレンタル料金

レンタル期間月額料金(1台)含まれるサービス
1ヶ月約25万円設置・研修・保守
6ヶ月約18万円/月設置・研修・保守・ソフトウェア更新
12ヶ月約15万円/月設置・研修・保守・ソフトウェア更新・定期点検
24ヶ月〜約13万円/月フルサポートパッケージ

※台数・施設規模によって料金が変動します。複数台導入の場合は台数割引が適用されます。

Phantas(ファンタス)の料金と特徴

PhantasはSoftBank Roboticsが開発した多機能床洗浄ロボットです。Whiz iが「掃き掃除(バキューム)」に特化しているのに対し、Phantasは掃き+洗浄+水拭きの3機能を1台で実現します。より徹底した清掃が必要な施設に向いています。

機能比較Whiz iPhantas
掃き(バキューム)
洗浄(ウェット)×
水拭き×
対応床材フローリング・タイルフローリング・タイル・石材
清掃幅約69cm約70cm
稼働時間約3時間約2.5時間
月額目安(長期)約15〜18万円約20〜25万円
どちらを選ぶべきか
乾いた埃・ゴミの除去が主目的ならWhiz i、飲食物の飛び散りや粘着汚れが多い施設(食品工場・病院・飲食店厨房周辺)ではPhantasが適しています。

ROIシミュレーション|費用対効果の試算

清掃ロボット導入のコストパフォーマンスを実際に計算してみます。以下は3,000㎡規模のオフィスを想定したシミュレーションです。

導入前(人による清掃)のコスト

項目詳細月額費用
清掃スタッフ人件費2名 × 2時間/日 × 22日 × 1,500円/h約132,000円
清掃用品・消耗品モップ・洗剤・袋等約15,000円
管理・監督コスト20%加算(指示・確認等)約29,400円
合計約176,400円

導入後(Whiz i 1台)のコスト比較

項目詳細月額費用
Whiz iレンタル料金12ヶ月契約約150,000円
残存人的清掃コスト1名 × 1時間/日(ロボット難所補完)約33,000円
電気代約100W × 3h × 22日 × 30円/kWh約200円
合計約183,200円
コスト削減効果
この試算では月額約7,000円のコスト削減に見えますが、清掃品質の向上(均一化)・スタッフの負担軽減・清掃スタッフの採用・教育コストの削減を加味すると、総合的には月額5〜10万円以上の効果が見込めます。施設の清掃面積が大きいほど効果は顕著になります。

清掃ロボット導入時のポイントと注意点

清掃ロボットを最大限に活用するために、以下のポイントを導入前に確認してください。

  • マッピング精度の確保:導入初日にロボットに清掃エリアを学習させます(初期マッピング)。障害物が多い・レイアウト変更が頻繁な施設では再マッピングが必要な場合があります。
  • 充電ステーションの設置場所:電源コンセント(100V)の近くに約60×80cmのスペースが必要です。
  • コード類の整理:床にコードが落ちていると走行の妨げになります。導入前に整線を推奨します。
  • スケジュール設定:人のいない時間帯(夜間・早朝)に自動清掃を設定することで、業務への影響を最小化できます。
  • 清掃品質の定期確認:ロボットが苦手なエリア(狭い角・段差際)は人による補完清掃が必要です。定期的に清掃結果を確認してください。