撮影・映像制作でロボットをレンタルする基本
撮影で「映える」のは、AIで自律動作する実体型ロボット=フィジカルAI(ヒューマノイドや四足)です。画面に映るのは単なるメカではなく、自分で動きを判断して振る舞う実機であり、その動作の自然さがCGでは出しにくい説得力を生みます。本ガイドでは、こうしたフィジカルAIを撮影でレンタル起用する際の機種選び・参考料金・稼働条件を整理します。フィジカルAIレンタルの全体像はフィジカルAIレンタルとはもあわせてご覧ください。
CM・MV・SNS動画・テレビ番組・展示会向け映像など、映像制作の現場でヒューマノイドや四足歩行ロボットを起用する事例が増えています。実機のロボットが動く映像は、CGでは出しにくい「実在する未来感」を画面に与えられるのが特徴です。短期間の撮影であれば、購入せずにレンタルで必要な期間だけ手配する方法が現実的です。
撮影でロボットを使う場合に押さえておきたいのは、機種ごとに映え方と稼働条件が大きく異なる点です。人型の所作を見せたいのか、躍動感のある動きを見せたいのか、屋内か屋外かによって選ぶ機種が変わります。本ガイドでは、機種選び・参考料金・準備・稼働条件・当日の段取りを実務目線で整理します。
掲載している料金はすべて参考価格です。撮影内容・期間・搬入条件・エンジニア同行の有無によって変動するため、具体的な見積りは個別にお問い合わせください。全機種の一覧はUnitreeレンタル一覧(https://smart-mart.jp/unitree-rental/)から確認できます。
撮影で映える機種と参考料金
撮影用途では、見せたい絵柄に合わせてフィジカルAIの機種を選びます。同じ実体型ロボットでも、人型ヒューマノイドと四足歩行では映え方が異なります。下表は撮影でよく使われる機種と参考日額です。価格は参考であり、期間や撮影条件により変わります。
| 機種 | タイプ | 参考日額 | 映える場面 |
|---|---|---|---|
| Unitree G1 | 小型ヒューマノイド | ¥34,800〜 | 人型の所作・登場シーン・商品紹介。動きが映える |
| Unitree H1 | フルサイズヒューマノイド | ¥49,800〜 | インパクト重視・存在感のある登場演出 |
| Unitree Go2 | 四足歩行 | ¥3,000〜 | 屋外ロケ・躍動感・追走や並走の絵 |
| Unitree B2 | 大型四足歩行 | 個別見積 | 力強さ・産業系の世界観 |
動きの面白さやSNSでのバズを狙うなら小型ヒューマノイドのG1、画面のインパクトを優先するならフルサイズのH1が候補です。四足歩行のGo2は屋外ロケや躍動感のあるカットに向きます。長期の撮影や継続利用が見込まれる場合は、リース(https://smart-mart.jp/unitree-lease/)も選択肢になります。
用途の整理:CM・MV・SNS・番組・広告
撮影でのフィジカルAI(実体型ロボット)起用は、目的によって演出の組み方が変わります。ヒューマノイドと四足歩行のどちらを使うかも含め、代表的な使い方を整理します。
- 受付・登場演出:イベント映像や企業CMで、ロボットが出迎える・案内するカット。人型の所作が映えるヒューマノイドが向きます。
- 商品紹介:製品の横でロボットが反応したり指し示したりする演出。動作シナリオを事前に組むと安定します。
- SNSバズ動画:短尺で動きの面白さを見せるコンテンツ。小型ヒューマノイドの動作が画面に映えます。
- 屋外ロケ・躍動感:走る・並走するなど躍動感のあるカットは四足歩行が得意です。
ヒューマノイドは人型の所作で世界観を作りやすく、四足歩行は屋外や動きのあるシーンで強みを発揮します。撮影の絵コンテができた段階で、見せたい動きと機種の得意分野をすり合わせておくと無駄が出ません。
撮影での稼働条件(G1クラスの目安)
撮影を成立させるうえで最も重要なのが稼働条件の把握です。ロボットは連続でずっと動き続けられるわけではないため、休止時間を見込んだ撮影計画が必要です。下表はG1クラスのヒューマノイドを撮影で使う場合の目安です。機種により異なるため、必ず手配時に確認してください。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 連続稼働時間 | 約45分。以降は1時間ほど休止が必要 |
| バッテリー | 約2時間相当。予備充電できる場所が必要 |
| 撮影環境 | 屋内向けが中心。屋外・雨天は不可の機種が多い |
| 床面 | つるつるのコンクリートは滑りやすい。階段は不可 |
| 立ち上げ | 搬入後の立ち上げに約15分 |
| 搬入〜撤収 | 6時間以内が目安 |
とくに連続稼働約45分・以降1時間ほど休止という点は撮影スケジュールに直結します。長尺の撮影では休止時間を前提にカット割りを計画し、休止中に別カットの仕込みを進めるなど段取りで吸収するのが現実的です。屋外ロケを想定する場合は、屋外対応の四足歩行機種かどうかを事前に確認してください。
事前準備とモーションの仕込み
撮影をスムーズに進めるには、当日ぶっつけ本番を避けることが重要です。動作シナリオを事前に確定し、必要なモーションを仕込んでおくことで、現場での試行錯誤を減らせます。
- 動作シナリオの事前確定:どのカットでどう動かすかを撮影前に決めておく。事前のモーション仕込みとリハーサルを推奨。
- 電源・通信の確認:予備充電できる電源と、Wi-Fiまたは有線などの通信環境を事前に確認する。
- エンジニア同行:オプションでエンジニアが同行し、操作や進行を代行できる。複雑な動作や安全管理が必要な撮影では特に有効。
- 装飾・着せ替え:アパレルの着せ替えや、原状回復できるシールでの装飾が可能。ただしブランドを毀損するような装飾は不可。
撮影前の打ち合わせで、絵コンテに対して「この動きは仕込みが必要」「この尺は休止をはさむ」といった点を洗い出しておくと、現場の時間を有効に使えます。
当日の段取りと安全マージン
撮影当日は、搬入から撤収までの流れを安全マージンを持って組みます。ロボットは周囲のスタッフや機材との距離を確保する必要があるため、可動範囲の周辺を空けておきます。
- 安全マージン:ロボットの可動範囲として周囲2m四方を目安に空けておく。スタッフの立ち位置や機材配置を事前に共有する。
- 立ち上げ時間の確保:搬入後の立ち上げに約15分を見込み、撮影開始時刻から逆算してスケジュールを組む。
- 休止のはさみ方:連続稼働の上限に達する前に休止を入れ、その間に別カットや美術調整を進める。
- 床面のチェック:滑りやすい床ではマットの敷設などを検討。階段や段差のある動線は避ける。
撤収を含めて搬入〜撤収6時間以内が目安です。タイトな進行になる場合は、エンジニア同行で操作・進行を代行してもらうと安定します。
撮影レンタルの進め方
撮影でロボットを使う流れは、おおむね次のように進めます。
- 撮影日程・場所(屋内/屋外)・見せたい動きを整理する。
- 絵柄に合う機種を選ぶ。人型の所作ならヒューマノイド、躍動感や屋外なら四足歩行。
- 稼働条件(連続稼働・休止・床面・搬入条件)を確認し、撮影スケジュールに反映する。
- 動作シナリオを確定し、必要なモーションの仕込み・リハーサルを手配する。
- エンジニア同行や装飾・着せ替えの要否を決め、見積りを取る。
機種ごとの仕様や参考料金はUnitreeレンタル一覧から確認できます。継続的な利用が見込まれる場合はリースもご検討ください。撮影内容に合う機種選びや稼働計画の相談も承っています。